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広東省ロボット革新センターが正式に設立
2018年12月7日、広東省工業と情報化庁、広州市工業と情報化委員会、広州経済技術開発区科学技術創新局、広州開発区経済と情報化局、中国ロボット産業連盟、中国機械工程学会の指導のもと、広東省ロボット革新センター、広州瑞松智能科技股份有限公司、広州智能装備研究院有限公司、国機智能科技有限公司による主催する「広東省ロボット革新センター設立大会および2018GRIS粤港澳大湾区ロボット産業革新発展専門家シンポジウム」が広州開発区蘿崗会議センターで盛大に開催された。
図、広東省ロボット革新センター設立大会および2018GRIS粤港澳大湾区ロボット産業革新発展専門家シンポジウムの会場
今大会は「革新駆動」と「智造(スマート製造)融合」をテーマに、ロボットとスマート製造産業の粤港澳大湾区での全体的な配置と発展、広東省ロボット革新センターの設立と研究発展戦略などの話題を中心とした対話を展開し、「両化」の高度な融合戦略の実行を推進し、また業界を現在のロボットとスマート設備技術の革新発展状況を更に理解し、相互に交流するよう促進する。
大会は「第5回国際ロボット溶接、スマート化と自動化会議(RWIA’2018)及び第12回中国ロボット溶接会議(CCRW’2018)」の一連のイベントの一つとして、中国溶接学会ロボット自動化専門委員会、工業と情報化部電子第五研究所、広東省機械工程学会、広東省科学技術協会スマート製造学会連合体、広州工業ロボット製造と応用産業連盟、工信汇智技術サービス(広州)有限公司、華南理工大学、広東工業大学、広東省機械工程学会溶接分会、広東省ロボット協会などの組織の力強い支援を受けた。
図、広州市工信委工業発展処の陳鍵華処長が広東省ロボット革新センターの始動式の司会を務める
広州市工信委工業発展処の陳鍵華処長が「広東省ロボット革新センター設立大会」の司会を務めた。中国機械工程学会常務副理事長の張彦敏氏、中国ロボット産業連盟執行理事長の宋暁剛氏、広東省工業と情報化総経済師の庄楽従氏、広州市工業と情報化委員会副巡視員の李丹戎氏、広州開発区管理委員会副主任の張超平氏などの指導者、革新センター発起人の株主代表である広州瑞松智能科技股份有限公司董事長兼総裁の孫志強氏は「広東省ロボット革新センター設立大会」で挨拶した。
図、広州瑞松智能科技股份有限公司の孫志強董事長兼総裁の挨拶
革新センター発起人の株主代表、広州瑞松智能科技股份有限公司董事長兼総裁の孫志強氏は、次のように述べた。革新センターはスマート技術産業の発展を使命とし、技術研究開発、製品設計、品質管理制御、生産製造などのプロセスで監督し、技術成果の転化を通じて重要なコア技術発明特許出願の質と量を強化し、核心的競争力の知的財産権の計画を積極的に行い、国内特許の国際特許化を推進し、ロボット技術の健全で秩序ある発展をサポートする。
図、広州開発区管委会副主任張超平氏の挨拶
「党の第19回全国代表大会の報告において、製造強国の建設を加速させ、先進製造業の発展を加速させ、インターネット、ビッグデータ、人工知能と実体経済の深い融合を推進するとの方針が打ち出された。粤港澳大湾区のロボット産業はすでに良好な基礎を持ち、市場は巨大で、現状を分析し未来を展望し、我々はさらにロボット産業の基礎研究、応用研究と重要な通用技術研究を強化する必要がある。ロボット産業の発展が直面しているボトルネックを解決することは、我々が今日ロボット産業の革新発展シンポジウムを開催する意義でもある」と、広州開発区管委会の張超平副主任は挨拶において述べた。
図、広州市工業と情報化委員会の李丹戎副巡視員の挨拶
広州市工業と情報化委員会の李丹戎副巡視員は、「革新センターの設立はロボットの研究開発設計、システム集積、検査測定などの世界トップの機関をカバーしている。習近平総書記はネットワーク化、スマート化の発展を加速させると指摘したが、ロボット産業は我々が市場強化戦略を作り上げる重要な基礎であり、核心的競争力を高めることが極めて重要だ。広東省はこのため、実体経済の急速な発展の推進を加速させ、粤港澳大湾区のロボット産業の優位性のある資源を統合し、ロボットの重要コア技術を研究し、大湾区のロボット産業拠点を強化し、現代化産業体系を構築することに強力なサポートを提供する。広州市工信委は、広東省ロボット革新センターの発展を全力で支援する」と述べた。
図、広東省工業と情報化庁総経済師の庄楽従氏の挨拶
広東省工業と情報化総経済師の庄楽従氏は、次のように考えている。広東省ロボット革新センターの建設は、ロボット産業の国際競争力を全面的に高める有力な取り組みであると同時に、企業を主体とし、産業チェーンを連動させ、産学研用(生産、勉強、研究、応用)を結合した新型革新プラットフォームを構築する重要な試みでもあり、これは同省のロボット分野の革新的発展の新ブランドであるだけでなく、新たな産業革命に対する新たな措置、産業の優位性を占める新たな手段でもある。
中国ロボット産業連盟の宋暁剛理事長は、「中国の科学技術成果の転化率は先進国平均よりはるかに低い。革新センターの設立は、科学研究成果の転化を推進し、業界の共通技術を解決し、広東省の各製造業の転換と高度化を促進する。またロボット技術と次世代情報技術、ビッグデータなどの分野の融合発展も推進し、自動化からデジタル化とスマート化へと進む」と強調した。
図、中国ロボット産業連盟の宋暁剛執行理事長の挨拶
中国ロボット産業連盟の宋暁剛理事長は、「中国の科学技術成果の転化率は先進国平均よりはるかに低い。革新センターの設立は、科学研究成果の転化を推進し、業界の共通技術を解決し、広東省の各製造業の転換と高度化を促進する。またロボット技術と次世代情報技術、ビッグデータなどの分野の融合発展も推進し、自動化からデジタル化とスマート化へと進む」と強調した。
図、中国機械工程学会の張彦敏常務副理事長の挨拶
「私は中国科学技術協会スマート製造学会連合体および中国機械工程学会を代表して、広東省ロボット革新センターとの協力を強化し、優位性を相互に補い、資源を共有し、ロボット産業技術の発展とスマート製造の発展の推進に共同で貢献することを非常に望んでいる」と中国機械工程学会の張彦敏常務副理事長は述べた。
図、広東省ロボット革新センターの除幕式
そして、中国機械工程学会常務副理事長の張彦敏氏、中国ロボット産業連盟執行理事長の宋暁剛氏、広東省工業と情報化庁総経済師の庄楽従氏、広州市工業と情報化委員会副巡視員の李丹戎氏、広州開発区管委会副主任の張超平氏、広州瑞松智能科技股份有限公司董事長兼総裁の孫志強氏、国機智能科技有限公司総経理の彭兵氏、広州智能装備研究院有限公司総経理の程徳斌氏が共同で広東省ロボット革新センターの除幕式を参加した。
図、広東省ロボット革新センターが正式に設立
広東省ロボット革新センター(以下「革新センター」という)は、「会社+連盟」という形をとり、広東省ロボット革新センター有限公司をキャリヤーに、広州瑞松智能科技股份有限公司、工信部電子五所、国機智能、中国科学院沈自所広州支所、巨輪ロボット、明森科技、深セン衆為興、蘇州緑的、佳都新太、科大訊飛などの国内ロボット、人工知能とスマート製造業の大手企業10社が共同で発起し設立したもので、今後は、ハルビン工業大学、上海交通大学、華南理工大学、広東工業大学、香港科技大学などの多くの大学の科学研究機関と共同で粤港澳大湾区ロボット革新連盟を設立する予定である。
図、広東省ロボット革新センター総経理、広州瑞松智能科技股份有限公司副董事長兼副総裁の劉爾彬氏
広東省ロボット革新センター総経理の劉爾彬氏は次のように述べた、工業用ロボットが製造業のスマート化を支える重要な設備として、生産製造の各分野の各段階で普及、浸透しており、既存の生産方式の変革を加速させ、産業構造の高度化を推進している一方、サービスロボットは生活の質を向上させる新型製品として、徐々に多くの家庭に進出し、伝統的な生活様式の変化を加速させ、消費構造の高度化を推進している。また、特殊な環境で稼働するロボットや医療、リハビリテーションロボットなどの特殊ロボットに対する重要技術強化の工学的応用も広がってきている。ロボット産業の発展は、産業チェーンとバリューチェーンの再構築の推進を加速させ、全世界の生産効率と全人類の生活品質の向上を加速させると予想される。
革新センターは技術の実現、製品の保障、成果の転化を核心とし、粤港澳大湾区のロボット産業の発展を制約する技術ボトルネック、品質ボトルネック、普及ボトルネックの問題を解決し、革新チェーンを通し、技術推進を実現する。また標準の改訂、人材育成、協力交流を補助とし、ロボット産業の発展において直面している標準の欠如、人材の不足、交流の円滑さなどの問題を解決し、開放性のあるプラットフォームを構築し、産業のサポートを実現する。
その後、中国科学院院士、清華大学教授、南昌大学名誉学長である潘際銮院士、中国科学院外国籍院士、国際電気電子工程師協会主席福田敏男院士、国家863計画ロボット技術主題専門家グループのチーム長、北京航空航天大学知能技術とロボット研究センター主任の王田苗教授は、それぞれ「2018GRIS粤港澳大湾区ロボット産業革新発展専門家シンポジウム」で基調講演を行った。
図、大会の主題講演を行っている中国科学院院士、清華大学教授、南昌大学名誉学長潘際銮院士
中国科学院院士、清華大学教授、南昌大学名誉学長の潘際銮氏は次のように述べた、広東省ロボット革新センターの設立により、各方面の力を合わせてコア技術を発展させることができる。例えば高等学校の力と産業の力を統合し、産業化、市場化を実現する。「私は大学において大学の研究が産業化、市場化しなければならないという経験がある。だから、我々広東省ロボット革新センターはこの面で大きな役割を果たすことができ、『中国智造』のためにも力を尽くすことができると思う」。
図、大会の主題講演を行っている中国科学院外国籍院士/IEEE主席Toshio FUKUDA院士
中国科学院外国籍院士、IEEE主席Toshio FUKUDA氏は主題報告において、ロボットを広い意味と広い角度から理解し、位置付けるべきであり、技術と研究開発だけでなく、更に重要なのは研究開発の成果が各種の異なる環境において、特に複雑な構造環境、複雑なロボット構造の研究開発と応用であること。また、センサ、ショックアブソーバーなどの重要部品分野で自主的な知的財産権を把握し、できるだけ多くの付加価値を付与して機能の差別化を図るべきと強調した。
図、大会の主題講演を行っている国家863計画ロボット技術主題専門家グループのチーム長、北京航空航天大学知能技術とロボット研究センター主任の王田苗教授
国家863計画ロボット技術主題専門家グループのチーム長、北京航空航天大学知能技術とロボット研究センター主任の王田苗教授は広東省と広州市でのロボット関連産業の発展を大いに期待している。同氏は「中国改革の先頭に立ってきた広東は、その企業が困難に耐え苦労をいとわない、縦から横へと細分化された分野で核心的競争力を少しずつ固めていくことができる」との見方を示した。
図、2018GRIS粤港澳大湾区ロボット産業革新発展専門家シンポジウム
その後、広東工業大学副学長の章雲氏、広東省机械工程学会常務副理事長兼秘書長の劉奕華氏、工程院院士新西蘭氏、教授陳小奇氏、中国科学院瀋陽自動化研究所広州支所所長の李令奇氏、巨輪(広州)ロボットとスマート製造有限公司総経理の楊煜俊氏は、ロボットとスマート製造産業の粤港澳大湾区での全体的な配置と発展に関する提案、ロボット産業が早急に実現しなければならない重要部品とハイエンド製品の重要技術の突破、ハイエンド技術とハイレベル人材の導入とその支援政策、広東省ロボット革新センターの創立と研究発展戦略などの議題について討論を行った。
図、革新センターの10社の発起人の株主代表と大会に参加する指導者、院士、学者、ゲスト代表との記念撮影